専業農家と横手市議会議員をやっている佐藤誠洋です。


by 佐藤誠洋

政策の是非は、データに基づけ!

 日を追うごとに西日本豪雨災害の死者が増え続けています。
 また、農業被害等も徐々に明らかになってきて、猛暑のなか、しかも水道が復旧しないなか、復旧作業が行われている、とのこと。
 せっかく救われた命が、過酷・劣悪な環境のせいで、命を失うようなことにならぬように、お祈りするばかりです。

 この豪雨災害では、地元自治体の首長を初め、安倍首相も、「適正に判断し、対応した。」「手落ちは無かった。」としていますが、「自然災害だからしょうがない。」「想定外だったから、私たちに責任はない。」で済ますおつもりのようです。

 これでは、次に活かされず、再び自然災害が起これば、また多くの犠牲者がでます。

 「なにも手を打ってこなかった。見過ごしてきた。」←不作為の政治の結果であり、責任は逃れられません!!

 いいかげん、おとなしい日本人も、政治にもっと関心をもち、災害大国に住んでいることを自覚するべきです。
 「政治は自分たちが選んだ人が行っているんです。」
 「選ぶ目を鍛えなければ、今度は自分たちにも様々な災害が起こるかもしれません。」

 今日の三橋氏は、データを出して、現政権はもとより、それ以前の橋本・小泉政権から災害対策等の公共事業費を抑えてきたことを示して、
 「何もしてこなかった=「不作為」の責任」に言及しております。

「平成30年7月豪雨~不作為の殺人者たち~」
From 三橋貴明@ブログ


本日はチャンネル桜
「Front Japan 桜」に出演します。 
http://www.ch-sakura.jp/programs/program-info.html?id=1651


今回の西日本集中豪雨災害は、
「平成30年7月豪雨」
と命名されました。


死者数はすでに150人を超し、
「平成最悪」です。


『西日本豪雨、死者155人に
 
https://www.bbc.com/japanese/44776184

 日本政府は10日、西日本を襲った
 記録的豪雨の死者が
 155人に上ったと発表した。

 豪雨の犠牲者数は、1982年に
 300人近い死者・行方不明者を出した
 長崎大水害以来最悪となった。

 今も数十人が行方不明あるいは
 安否確認ができない状態で、
 警察や消防、自衛隊などの
 救助隊による土砂やがれきの下の
 生存者の捜索は、時間との
 闘いになっている。

 河川の堤防決壊などが起きた
 被災地の住民約200万人に、
 避難勧告が出された。

 「最悪の事態を覚悟するよう
 家族に話した」。

 きょうだいやおいたちとの
 連絡が取れていないと話す
 男性(38)はAFP通信に
 こう語った。

 菅義偉官房長官は
 10日午後の記者会見で、
 西日本を中心とする
 豪雨災害の被害状況について
 「死者155人、心肺停止1人、
  行方不明10人」
 と明らかにした。

 さらに、安否が確認されていない
 人が67人程度いると話した。
 (後略)』



昨日、チャンネル桜
「日本よ、今...「闘論!倒論!討論!」」
の討論があったのですが、
安藤裕議員(安藤提言の安藤さん)が、

「日本に降る雨の雨量が
 明らかに増えている」  

データを示して下さいました。


さて、豪雨の雨量が増える反対側で、
「公共事業削減・抑制」などという
バカげた政策を続けなければ、
果たして平成30年7月豪雨は
「平成最悪」の被害を
もたらしたでしょうか。

そんなはずがありません。


何か、相変わらず
豪雨災害の拡大について、

「民主党が治水対策費を減らしたから」

などと、相対化により
安倍政権を庇おうとする人がいますが、
確かに民主党も治水対策費を
減らしたのは事実ですが、
より大掛かりに減らしたのは
橋本政権であり、小泉政権です。

安倍政権にしても、
別に公共事業支出を
増やしているわけではありません。


【日本の公共事業関係費の推移(単位:兆円)】


政策の是非は、データに基づけ!_e0317698_13392802.png

日本の公共事業関係費(当初予算)は、
15年度以降、四年連続で6兆円です。

そこに、少々の補正予算が加わるだけ。


しかも、17年度は対前年比で
補正予算が減りました。

18年度に至っては、
補正が組まれないのではないか
とさえ言われています。


当たり前ですが、治水費用も
「マイナス・シーリング」
(予算を対前年比で削る)
の影響を受けており、
ほとんど増えておりません。


ちなみに、2018年度の
治水対策費は7574億円で、
前年(7569億円)と比較し、
わずか5億円しか
増えていないのです。

やる気なし!という
印象でございますね。


自然災害大国において、
政府が自然災害対策の予算を削る、
あるいは増やさないことは、
間違いなく「不作為による殺人」
に該当します。


橋本緊縮財政以降の
日本政府関係者は、全て
「不作為の殺人者」たちです。

もちろん、安倍内閣も
例外ではありません。

そして、その種の不作為の
殺人者を政治家に当選させた
我々もまた、同類なのです。


正しく治水対策を継続していれば、
救われた命は少なくなかった。

それにも関わらず、
根拠なき公共事業否定論に染まり、
「国民を守る」ための
予算すら使わなかった。

日本国が国民主権国家である以上、
我々の責任なのです。


自分たちが不作為の殺人者
であることを自覚した上で、
「ならば、どうするか?」を
考える必要があります。


by masahirogenki | 2018-07-13 13:28 | 活動報告