「公」が果たすべきこと

 「公」が果たすべきこと、果たさなければならない「当たり前のこと」が、
 「民間活力の導入」
 という抽象的で、誰かにとって都合がいい言葉の使い分けによって、
 今の日本は、
 「国全体が「五里霧中」状態だ。」
 「公が自らの責任の所在を不明確にし、「責任」という言葉が失われた。」
 →役職員のレベルが落ちる一方だ!
 →同時に議員・議会のレベルも首長次第で二極化してしまった!!
 →横手市、最悪!!!

 「リーダーにふさわしくない人を選んでしまう、国民(県民・市民)が多いことが、その主な原因だ。」
 「物事に対して、主なマスコミの論調が各社同一(政府寄り)なのが不思議でならない。」

 「一体誰がこのように、世の中を操作しているのか。」
 「見えない何か。」

 「政治」と「教育」並びに「マスコミ」を誰か(見えない何か)が自らに都合の良いように、
 巧妙に、
 長期計画で、
 結んで、編んでいるように思えてならない。」

 「公の果たすべきことは、日本国民(県民・市民)の幸せの追求であり、お金で図ることでは決してない。」
 →「公の存在は、民の幸せの追求」だ。
 →「あなたはなぜそこに存在し、なぜそこで仕事をしているのか。」

 今日の三橋氏のブログです。同感です。

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2018・7・5

第211回「水道民営化の謎理論」

FROM 三橋貴明




高度成長期に整備した
水道の老朽化問題が、
顕在化し始めました。

2018年6月18日の
大阪北部地震では、
高槻市、箕面市などで
約9万戸が一時断水。

断水の理由の一つは
「老朽化」でした。


何しろ、大阪府は
耐用年数(40年)を
10年以上超える
水道管についてまで、
「財政難」」を理由に
更新を怠っていたのです。


府によると、
設置後40年を超す水道管が
三割を占めるとのことです。

また、7月4日には
東京都北区で水道管が破裂。
住宅街や商店街が
水浸しになりました。

一時は、水深が30cmに
達したわけですから、
半端ありません。

東京都の水道局によると、
水道管に縦20cm、
横60cmの穴が開き、
原因はやはり「老朽化」
とのことでございます。

老朽化した水道管の
更新のためには、
コストがかかります。

逆に言えば、
政府が財政を拡大し、
全国の老朽水道管を
取り換えれば話が終わるのです。

ところが、我が国は相も変らぬ
緊縮財政路線。

政府は公共事業、公共投資を
増やそうとしません。

とはいえ、水道管の老朽化は
「目の前」の問題です。

さすがに、
「老朽化した水道管は放置します」
とは、政府や自治体は言えません。

というわけで、
いかなる「解決策」が
提言されるのかといえば、
何と「民営化」。
水道事業に民間を参入させることで、
老朽化対策とするそうです。

政府の説明では、
「民間企業の参入を
促すことで経営を効率化し、
水道管の老朽化対策などを急ぐ」
とのことですが、

「経営の効率化」と
「水道管の老朽化対策」
は矛盾します。

なぜならば、
経営の効率化とは「利益を生まない、
不要なコストをカットする」という
意味をも持つためです。


水道管の老朽化対策を
実施したところで、
何の利益にもなりません
(地域住民は助かりますが)。
要するに、
(1) 緊縮財政路線を堅持し、
水道管の老朽化対策であろうとも、
カネは出さない

(2) 水道を民営化し、
新規参入する企業(※外資含む)
のビジネスを創出する

という、二つの路線が
「初めから」決定されており、
本来は「国民の利益」
「住民の利益」にはならない
二つの政策を強引にくっつけ、

「水道管の老朽化対策のために、
水道民営化」

という、謎理論が
まかり通ってしまっているのです。

思い返すと、種子法の廃止の際も、

「戦略物資である種子・種苗については、
国は、国家戦略・知財戦略として、
民間活力を最大限に活用した
開発・供給体制を構築する。
そうした体制整備に資するため、
地方公共団体中心のシステムで、
民間の品種開発意欲を阻害している
主要農作物種子法は廃止する。」


という謎理論が用いられました。
種子・種苗が戦略物資だというのならば
(戦略物資ですが)、
なおのこと政府の関与を
強めなければならないにも関わらず、
なぜか「民間活力を~」になってしまう。

民間の株式会社は、
利益にならない分野からは撤退できます。

種子の維持にせよ、
水道サービスの維持にせよ、
利益になろうがなるまいが、
国家国民のために
継続しなければなりません。

だからこそ「公」があるわけです。

結局のところ、
問題の本質は大東亜戦争敗北後、
国家や「公(おおやけ)」を否定する
教育、傾向が続き、自分たちの生活が
「誰」によって支えられているかすら
考えなくなった国民が多数派に
なってしまったことにあるのでしょう。

日本国民が「公」の精神を取り戻さない限り、
我が国の公共分野は「利益追求のビジネス」の
草刈り場と化します(化しています)。



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◎編集後記
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大阪北部地震の被災者の方々には、
心よりお見舞い申し上げます。

1日大変な混乱と不安が広がりましたよね。
頭の中で3.11の時のことがずっと離れませんでした。

さて、水道も民営化ということですが、
私個人的に「民営化」は嫌なイメージがあります。
それは保育園。

私の住まいにある保育園が少しずつ民営化
されていくのですが、民営化されると
ほとんどの保育園の質が下がっています。

その原因は働く現場にあるようで、
まるでお家芸のように民営化1年目の
保育園は大量に保育士が退職し、
運営できない状態になるのです。

人手不足、低賃金、残業で
「やってられない」と思う
保育士が多いとか。

インフラや福祉は本当に
「民営化」やめて欲しいです・・・




by masahirogenki | 2018-07-06 11:57 | 思うこと
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専業農家と横手市議会議員をやっている佐藤誠洋です。


by 佐藤誠洋
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