専業農家と横手市議会議員をやっている佐藤誠洋です。


by 佐藤誠洋

山盛りの行政課題説明会~十文字地域のまちづくりに思う~

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会議の連続

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筋トレで使うダンベルの変わりになるくらいの分厚く重い資料

 昨日(1月27日)は行政課題説明会がありました。当日配布の資料を含めて15の案件でした。案件中、28年度当初予算編成方針などについては未だになにも提示されません???
 時間が限られていたのかもしれませんが、意見交換を活発に行うためにはもう少し何回かに分けて説明会を開いて頂きたいですよ。集中力が続きません。それにしても当局の皆さん方は説明が上手ですよ。
 「敵を知り、己を知れば100戦危うからず。」といいますからね。

 案件中、十文字小学校統合の場所の選定については、議会側が「現十文字第一小学校周辺も検討に入れるべき、」とのことからこれまで教育委員会側と協議してきました。議会側提案の場所を含めて、先日地元の検討委員会の皆さん方への説明を行い、その場で出された意見の報告がありました。

 意見の内容について、この場では省きます。
 今回我々議会側は多くの課題を残し、反省しなければならないと感じます。
 それは、 「議員が自ら情報を得る努力をし、先を見通せる能力を身につけなければならない。一人一人が横手市全体の議員となる。関わり。」ということです。今回我々議員の思いは後手後手になりました。
 議会側は、「児童たちの安全、教育環境の良さ」はもちろんですが、「十文字地域の発展、賑わいの創出」「まちづくり」、「新たな用地取得費用が不要、資産(市有地)の有効活用」という観点からの提案でした。
 なので、 「もう何年も前から、十文字地域発展のためのまちづくりはどうあるべきか。」ということを、議会側が当局と「行政課題」として関わり、協議をしてこなければならなかったことです。
 「道の駅周辺の開発」という観点から、「庁舎改築の問題」、「文化センターの問題」、「統合小学校の問題」、「駐車場の問題」、「道路の付け替え」、「用地の問題」、「建設方法」などを何年も前から協議する必要があった、と思います。

 「地元の問題は地元で。」というこれまでの考えを、議会側、当局側双方改める必要があります。処理能力以上のことを地元、地域局に求めるには無理があります。出してきた結果を「(都合よく)そのまま尊重する。」ことは、本課の責任転嫁であり、無責任です。「難題は地域局。」という中枢部の悪習を改めるべきです。
 さらに、部局横断です。今回教育委員会側の説明は、範囲内で概ね適切であったことです。我々の提案は、「児童の安全、教育環境の良さ」はもちろんのことですが、「まちづくり」、「資産(市有地)の有効活用」ということからの発想ですので、教育委員会所管を超えてしまいます。
 総合的な司令塔のような組織づくり、部署づくりは責任転嫁が横行する(責任の所在がはっきりしない。)ような組織では相変わらず難しいのでしょう。

 「十文字文化センターの改築」、市民からあれだけ要望が強いのに。まちづくりの役割、賑わいの創出にも大いに期待されるのに。十文字庁舎改築も合わせて行えるのに。
 ある程度の予算(合併特例債)で可能なのに。将来にわたり期待される投資なのに、なぜ前向きではないのか。
 一方で、市民がどれだけ利用できるのか分からないような、大多数の市民のメリットが感じられないようなアリーナ建設に「もうこれ以上は借金(投資)出来ない位のリスクを抱えて」、「交流人口(市民以外の人)を増やすために=市民以外の施設利用者のために」90億もの「市民サービス向上の税金」をなぜつぎ込もうとしているのか。
 「アリーナ建設事業、交流人口増の経済効果はどれほど大多数の市民に還元されるのか。」

 大多数の市民の願いを優先すべきことがリーダーの資質なのではないでしょうか。

 これからの人口減少の世の中、財政規模が大幅に縮小する中にあっては、
 「施設を利用しない大多数の市民」からの視点、「投資の選択」の視点が必要です。
 これまで行政は、
 「利用する市民」の立場、目線を重要視し、また、もの言う財界人の影響を受けてきましたが、
 これからは
 1.「公平性ある税金の使い方」の観点、←施設を利用しない市民から見れば不公平です。それが大多数であるならば、愚策。
 2、「身の丈に合った資産の保有」の観点からの政策は必須です。
 

by masahirogenki | 2016-01-28 10:33