専業農家と横手市議会議員をやっている佐藤誠洋です。


by 佐藤誠洋

住民投票~東京都小平市~

 先日は、ブログを更新しようとして結構がんばった(タイトルは、農業所得倍増?~アベノミクス~)がパソコンの操作を誤ったみたいで、消えてしまいました。ショックから立ち直り、、、

 どうか失敗しないようにです。

 小平市の住民投票は50年前の都の計画道路見直し、(作るか、作らないかを問う)、住民発意の住民投票のようですが、投票率が50パーセントを下回ったら開票しないというルールで、話題になっています。

 住民投票って?

 身近そうであまり身近ではないですよね。

 住民投票には、1、憲法、法律に基づくもの(具体的には議会の解散や首長のリコールなど、これは有権者の3分の1の同意で成立、結果が過半数だと解散成立。地方自治法76条、78条)→議会や首長の判断する余地なし。他に合併特例法によるものと、  2、条例に基づくもの(身近では、合併前の岩城町が秋田市と合併するか、本荘市と合併するかを全国初となる18歳以上の住民に問うた。)→議会や首長は結果に拘束されず、判断材料とする。乱暴な言い方だとアンケートのようなもの。)があります。

 少し固くなってしまいましたが、基本知識として参考にして頂いて、今回の小平市。住民からは、「多額の費用をかけて実施するのに、50パーセント以下だと開票しないということであれば行かない。」とか、〇鹿な記者が「市長選挙は37パーセントの投票率だったが、今回はなぜ50パーセントという基準であったのか。」とかいろいろあったようですが、、、

 「ええかげんにせんかい! 自分たちの政治参加、直接的なせっかくの機会を放棄して。(行かないことが、リーダーに対する自分の意思表示かもですが。) しかも住民側からの住民投票で。」

 そうかな?

 なんか短絡的過ぎでない? 算数のように明確に直ぐに回答が一つしか出せない、ようなものなの?

 結果を直ぐに求める。 自己主張は立派です。 

  でも、責任は?

  薄っぺらいんだな。

 マスコミ、社会がその時その時に機械的に動いてしまっている。→ 人も社会もいちいちその情報にせわしなく動かされてしまっている。

  「もし自分だったら、、、  相手の立場であれば、、、 」

          「どうだろう?」  


         なんか気味が良くないよなー。


 アンケートレベルかもしれないけど、議員は結果を重んじますよ。もしも、んんん???って時はきちんとなぜかを説明して、(住民投票の)結果とは違うことも当然ありますが。

 そもそも我々議員は直接皆様方から選ばれた法に基づいた権限を有する皆様方の声の代表ですから。


 住民投票を行なったから、結果(住民の意志)がそうであるからと、自治体(首長)のご都合で物事が進めば、いいことよりも、悪いことのほうが多くなるのではないかと危惧いたします。(あくまで2、条例の場合ですよ。)

  裏返せば、(住民投票は)住民の力量と責任が問われている。

  さらに、

 
    
  地方議会があてにならない。議員が責任を果たしているのか疑問。議員の資質を問われている。
  信頼されていない。ことでもあります。

 
 横手市の「自治基本条例」案にも住民投票の条文があります。横手市をより良くするため、皆さんの満足度を高めるための「自治基本条例」となるように、これから議会で議論されます。
 

by masahirogenki | 2013-05-25 21:11 | 思うこと