公共施設の在り方に関する特別委員会研修報告「人、人材」が一番!

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 4月5日~6日は、特別委員会視察研修で、盛岡市と紫波町に行ってきました。
 盛岡市では、「公共施設アセットマネージメントについて」と、「盛岡バスセンター跡地活用について」のテーマです。
 今回の研修で最も印象強く残ったキーワードは、「人、人材」です。
 盛岡市では市長公約で、岩手県立大学盛岡市まちづくり研究所に「市から毎年2名を2年間、職員の身分のまま研修に送る。」職員は常に現場の問題、課題と接しながらこのシンクタンクで能力を磨く。専任組織を設置して、人事異動は行わない。→このことにより、今回説明してくれたまだ40代前半位の方は今の部署で8年目、公共施設の在り方、マネージメントのプロでした。「横手市に欲しい人材」と感じました。
 施設個々のきめ細かなデータ作りに多くの労力を用い(当然担当からは嫌がられた)、このデータに基づき説明を重ね、市民が理解し、納得する。
 その前に、盛岡青年会議所と一緒に市民討議会を開催して、総論を市民が確立する。これは重要なポイントと感じました。

 施設はハコモノですが、利用するのは市民です。利用している市民と接して、話を聴いて、折衝するのは、人、職員です。「総量を減らす、という強い意志を持ちながらも、相手の気持ちを理解していこう。」とするプロの姿勢を感じ、欲しい人でした。

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 紫波中央駅(新駅)前の町有地10,7ヘクタールを新しいまちにした「オガールプロジェクト」を視察

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 産直「紫波マルシェ」27年度は、5億円の売り上げ。図書館も全国的に話題ですが、利用者が多く、農業の町だから、ということから、農業に特化した図書コーナーがあります。また、スタジオを利用する方々のために、たくさんの楽譜のコーナーもありました。特徴的な経営をしております。

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 大小いくつかのスタジオがある中で、一番大きい(300人ほど)スタジオで説明を受けました。

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 公民連携による施設建設、管理運営という言葉はよく聞きますが、この紫波町で行った公民連携(ppp)による「新しいまちをつくる」事業ほど素晴らしく、これまでの公共事業と全く異なる形での成功例は無かったと思います。
 ここでも「人」です。オガールプロジェクトの立役者の一人は藤原孝、前町長、この方の強いリーダーシップと覚悟がなければ不可能と感じました。そして、紫波町出身の若者で東京から戻った、都市再生事業に関わってきた岡崎正信、現オガール紫波株式会社社長です。この二人の出会い、そして「覚悟」が今のオガールプロジェクトの形を作り上げました。
 図にあるように、「従来の補助金ありき」のコスト意識が無い計画とは、全く逆の発想です。すなわち、家賃相場(テナント坪単価)を調査することから事業を始める。リスクを少なくし、黒字経営を続けるため、身の丈に合った施設建設を行いました。建物はコストを抑えており、町産木材を使った2階建て。補助金で作った建物にありがちな贅沢な作りは一切ありません。このため建設後の維持管理費も安く抑えられます。
 テナントの店賃も100%。秋田県の「エリアなかいち」、増田庁舎の「カフェ」のようなことはありません。
 紫波町は、不動産屋。町有地=(すなわち地主は町民)の資産からお金を生みだすシステムを作り、建設後の維持管理費に充てる。今までの公民連携事業にないことです。もちろん行政単独事業にも。
 

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 念密に練り上げられた(岡崎氏は、投資先からの「愛の千本ノック」と表現してますが)、資金調達、管理運営の図。オガール紫波(株)は補助金無しで、この事業を行ったのです。
 ここには他に、移転した紫波町役場、手上げが5番目だったにもかかわらず、誘致に成功した「岩手県フットボールセンター」、バレーボール専用の体育館、選手のためのホテル、住宅分譲地、町有木材ペレットを活用したエネルギーステーション(これで全ての施設、分譲住宅に供給する)などがあります。これの配置やデザインがまたいいんです。
 「住みたいまち」です。人口約33,000人(H28、12月現在)の町に年間90万人の人が来る「オガールエリア」。
 もしかしたら、「塩漬けされた、日本一高い雪捨て場を抱えた東北の小さなまち」として、多くの自治体同様「元気の無いまち」となったかもしれない紫波町。
 「人」が変えました。二人のキーマンの存在が、人がまた一流の人を呼び、ネットワークが広がり、結果、誰もが住みたいまちを作り上げました。地価の上昇率が物語っております。
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by masahirogenki | 2017-04-07 17:06 | 活動報告
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専業農家と横手市議会議員をやっている佐藤誠洋です。


by 佐藤誠洋
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