人材育成~競争に勝つ~
2013年 05月 29日
さて、先日は横手高校出身で秋田大学医学部に入学した父母で作る後援会、名前は青雲会(あおくもかい)に出席してきました。今年で39回目で、秋田大学に医学部ができて間もなくからの後援会(PTAのようなもの)のようです。秋田高校にも類似の組織はなく、県内では唯一の地域の後援会です。私は入会するまで、この組織の存在を知りませんでした。 今年の横手高校は4人が入学しました。
大学側から総会時には、澤田賢一医学部長(血液、腎臓、膠原病内科教授) 石川和夫(横手市、横手高校出身、)耳鼻咽喉科教授 高橋勉(羽後町、横手高校出身)小児科教授 学務課課長(小松一幸さん)にご来賓としてご出席をいただいております。
先生方からは、秋田県内からの医学部入学を期待している、そして将来の県内医療を担う人材を育成したい、さらには教授候補を育てたいとの熱いメッセージ、県内医療にかける思い、秋田大学医学部の発展を願う気持ちを伺いました。今年で秋田大学出身の教授が51人誕生したそうです。
指導体制の充実(屋根瓦方式、オーベン、先輩医師、研修医2年目、1年目、学生(5年生、スチューデントドクター、私の娘は5年生です。)屋根瓦のような積み重ねのチーム)、は感心しました。さらには、学生をどの講座が最もよく教育したかを表彰する制度の創設(副賞がすごい!本気度が伝わります。)、最も驚いたのは、学生が教授陣を評価して、順位をつけるシステムです。
教授は「民間では当たり前でしょ、順位が下がったら気にして、もっと(教育を)工夫しなければならないと気づかされる。」とのことでした。
秋田大学医学部、すごいです。(ちなみに、25年度医師国家試験合格率96,9パーセント、国立大学6位)
ただ、問題は、入るのに難関だ、ということです。国立の医学部には全国の有名な進学校から受験してきます。(私立も多いです。)地域枠も設けておりますが、いかに卒業後に(医師が)県内に残るのか、が問題です。現在は県外出身の2割が残ってくれるようですが、、、 せっかくの秋田大学医学部ですからね。
難関を突破する土台作り、 競争に勝つ意識づけ、、、情報提供、 早いほうがいいと思います。自分自身の反省からは、小学校の3年生あたりから準備しておけばよかったと思っています。
中学校から公立(県内はほとんど公立ですから)でも、医学部進学コースなどの選択を設けることが必要である、検討すべきであります。
公立だからこそ、親の負担軽減が図られる。
英会話だってそう、英語で本気で(外国人)相手と喧嘩できるくらいの英会話力が欲しい。本物です。
なぜ医師が地方に定着しないのか。それは、子供の教育環境の充実がないから、が大きな理由だと、都会に住む医師から伺ったことがあります。国際教養大学の活用次第では、秋田県の大きな発展に結びつくことが期待できます。
ちなみに今年度(25年度)初めて中高一貫校の横手清陵から秋田大学医学部に3名入学しました。
秋田さきがけの月曜論壇に横手市出身の前教育長の根岸均さんの「分野を絞り人材育成を」は、私にはまさにタイムリーな記事でした。 「公と個を対立的にとらえることなく、公の要請に応える中で、個を磨いていく仕組みを構築することが肝要と考える。」 拍手です。
現実的には、氏のご提案されている奨学金制度の導入をして、塾や交通費、場合によっては下宿代の負担軽減を早急に取り組むべきと思います。