沼入り梵天~荒処(醍醐)~
2013年 05月 01日
この行事は、菅江真澄の「雪の出羽路」によれば、文政年間(1818~1829)にはすでに行われていて、弁財天(現厳島神社)が荒処に祀られていて、梵天行事の原型にちかいものとされているようです。
厄年の人、お嫁さんを貰った人、お婿さんできた人、子供が生まれた人、家を建てた人などが沼に入るということで、何回も入ったという人もたくさんいます。 荒処の男はほぼ全員が入っているのではないでしょうか。
男たち皆が世代を超えて沼の冷たさを知っている、ということから連帯感がうまれていると思います。
今年は該当者が多く、9人が入りましたが、若い人たちが多かったせいか、いつもより立てるのに時間がかかったかな、でした。寒かったと思います。ご苦労様でした。これで、荒処の男の仲間入りですね。
以前(観光協会会長の時)、直会で、隣の席に座った宮司さんとの会話。「このお祭り(行事)は、弁財天という女の神様の沼の真ん中さ梵天を奥深く刺し込むことで、五穀豊穣を願うなだ。」とニコニコ顔で言われたのを、これまたにやけた顔で「ほほ~、、、」 さらに宮司さん「わざと刺さりづらくしてるなだ。」 どうも底にある工夫をしているようです。 「さまざまさねど刺さっていがねなだ。 ん?」 「ほほ~、、、ためになるんしな。」